【子どもが自ら育っていく】幼児期の対話重視の教育環境づくり

近頃はAlの発達やグローバル化が急速に進み、先の見えない社会になっているといわれています。そして、そんな社会で将来生きていく子どもたちに求められる力も大きく変わってきています。
今まで重要と言われてきた受験のための知識以上に、思考力や主体性、協調性などの「生きる力」が注目されているのです。では「生きる力」が一番育つ環境とは一体どんなものでしょうか。

生きる力を育てる対話重視の幼児教育の現場とは

「対話」が学びを生み出す

生きる力を育てる環境、そのキーワードは対話です。周りの大人がどんな言葉をかけてあげるかによって、ただ「勉強させられている」のではなく、生活そのものが子どもたちの「学び」になります。子どもたちが気づいたこと、発したことの一つ一つに丁寧に反応があることが、次の発見やチャレンジにつながっていくのです。

実際に、受験のための勉強ばかりしてきたけれど、いざ社会に出たら何をするべきか、何をしたいかが分からなくなってしまう人も少なくありません。そこで、人工知能や海外からの労働者と一緒に生きていく未来に向けて、自分の力で考えたり行動したりする力をつける教育が注目されているのです。

将来を大きく左右する第一歩である幼児期には、先生の言うことをただ聞く子ではなく、自分で問題を解決したり、仲間と協力して課題を達成したりする力の基礎を一番に育てていきましょう。

子どもたちを常に先生が囲んでいるクラス風景

「いい子」がいる大教室「考える子」の育つ少人数グループ

教室と言ってよくイメージされるのは、大人数の生徒に対して1人の先生というクラスでしょう。先生がクラス全体への指示を出し、それがスムーズに進むことが重視されがちになります。
先生がそれぞれの子どもに反応することはとても難しいので、先生の指示通りにできるのがいい子とされてしまうんですね。

しかし、そこでは自分がどう感じたかを発表する機会や、自分自身で工夫して行動する経験を得ることは難しいのです。そのため、自分で考えて行動するという力が育ちづらくなってしまいます。

ではいつも先生がそれぞれの生徒を、そばで見守っている環境ではどうでしょうか。白梅学園大学の無藤隆教授は、幼児期における対話の重要性について語っています。
考えたり努力したりする力を育てるには、たくさん言葉がけをしてもらえたり、発した言葉や試してみた行動に対して反応をもらえる環境が必要だということです。

「対話中心」を大切にする教育環境

しかしそのような環境づくりは実際はなかなか難しいのではないでしょうか。お家でも親子でたくさんコミュニケーションをとれるのが理想とは思いながらも、ご両親には家事やそれぞれの仕事があり、働き方も様々になっています。

忙しい日々の中でも、何か子どもたちの将来のためになることをしたい。そんな時には教育機関を上手に活用するのも、子供にとってもご両親にとってもいい選択と言えるかもしれませんね。

自ら発信する子どもたち:室内ピクニック「落ち葉づくり」

実際に「対話」の中で育つ子どもたちの成長を見てみましょう。子供たちの声があふれるWings Global Homeの教室の中を覗いてみたら、手を挙げる子、先生に話しかけに行く子、初対面の私に自己紹介をしてくれる子たちでとっても賑やかです。

この日のアクティビティは「落ち葉づくり」
あいにくの雨でピクニックが屋内になってしまったのですが、色紙を切り抜いて落ち葉を作り、カラフルに色づけを行いました。子供たちの会話をよく聞いてみると、「ブルー」「レッド」など色の名前はもちろんのこと、「そのクレヨン貸して」「見て!これ作ったの!」などを自然に英語で話しています。

どんな形の葉っぱがあるか、どんな色で塗ったらきれいな葉っぱになるかを考えながら、それぞれが自分らしい葉っぱを自由な形で創作していきました。

仲良くカラフルな葉っぱづくり

ランチタイムには教室の中に広げたシートの上に座り、お部屋の中でピクニック気分を味わいました。
「おにぎりとサンドイッチどっちにしようかな」「このからあげが好き」「全部一人で食べられるよ!」と、お友達どうしでも先生とでも英語での会話は途絶えません。

ピクニック気分のランチ♪

自分らしくチャレンジし続けることで成長する

この教室の中では、子ども5人に対して先生が1人以上ついています。そして先生たちは、子どもの発信を一つ残らず拾って全力で褒めるプロの集まりです。

子どもたちは「自分らしい」表現を褒め続けてもらうと、少し難しい課題になっても自由にチャレンジするようになっていきます。また「自分で考えた行動」がちゃんと評価されているのを見たクラスメイトたちも、恐がらずにチャレンジを始めます。

こうして子どもと先生のやりとりだけでなく、子どもたち同士もお互いに影響を与え合う環境ができていきます。子どもたちの「発信」がいつも注目されているからこそ、子どもたちも安心して自分が考えたことにトライすることができているんですね。

そしてこれが、Wings Global Homeの提供する「子どもたちが自ら育っていく環境」なのです。

Wings Global Homeに興味をもった方はぜひ見学にお越しください!

参考:生涯の学びを支える「非認知能力」をどう育てるか
https://berd.benesse.jp/up_images/magazine/018-021.pdf