スマホやタブレット、動画アプリなど、いまや画面のある遊びは子どもたちの日常の一部と言っても過言ではありませんよね。
便利な一方で、「子どもが使いすぎないか心配…」「今、子どもに見せている方法って合っているのかな?」「どうやって見せるのがベスト?」などと心配される保護者の方も多いかと思います。
この記事では、私たちWings Global Homeが考える適切なスクリーンタイムとの向き合い方について、Wingsでの実践も交えながらお伝えします!
目次
スクリーンタイムとは?
スクリーンタイムとは、テレビやスマホやタブレットなどで映像コンテンツを見る時間のことを言います。
最近、「子どものスクリーンタイムが長いと、コミュニケーション力や問題解決能力の発達が遅れる可能性がある」といった声が聞かれるようになってきました(Takahashi et al., 2023)。
そのため「スクリーンタイム=悪いもの」と一括りに否定される場面も度々見られています。
しかしながら、スクリーンタイムはその使い方によって、良い効果も悪い効果も生んでしまうんです。
というのも、スクリーンタイムには「受動的視聴」と「共同視聴」の2種類があります。
受動的視聴とは、子どもを落ち着かせたり静かにさせることを目的としたような場合も含む、子どもたちがただスクリーンをずっと見続けるような状態のことを指します。
一方、共同視聴とは、親や教育者などの大人が、子どもと一緒にテレビ・動画・アプリなどのコンテンツを見て、その内容について会話や解説、質問などの双方的な関わりを通じて、理解や学習を深める状態のことを指します。
Wings Global Homeでのスクリーンタイム
Wings Global Homeでは、「Movie Time」の時間を取っています!
この「Movie Time」では、動画を教材として、英語の表現方法、登場人物の感情表現、ストーリー全体の理解ができるようになることを目指しています。
特に日常の生活では経験することが少ない、崖から落ちる、飛行機がぶつかるが助かる、など子ども向けに作られた動画を駆使しながら英語表現を学習していきます。
また、英語は日本語と比較すると語彙数が非常に多く、同義語も多数存在するなかで、微妙な意味の違いを伝えるために動画を使用して学習することは適切であると考えています。
Wingsで日頃行われている、実際の「Movie Time」の様子がこちらです!
先生が子ども達に質問を投げかけながら、まさに共同視聴を意識したスクリーンタイムになっています✨
スクリーンタイムにおいて気を付けること
スクリーンタイムには2種類があり、それぞれに異なる特徴があることをご紹介しました。
重要なのは「使う・使わない」という2択ではなく、どう使うかです。
特に幼児期は心や体、ことばの土台を育てる大切な時期。だからこそ、以下のポイントに注意することで、より有意義なスクリーンタイムにしていくことができます。
スクリーンタイムを取る際、留意すべき点について、主に3点が挙げられます。
- 一緒に視聴しているかどうか
- そこにインタラクティブ性があるかどうか
- コンテンツの種類
ひとつひとつ見ていきましょう!
1. 一緒に視聴しているかどうか
スクリーンタイムがただ映像を流すだけの状態になってしまうと、子どもは受け身になりがち。でも、大人がそばで一緒に見て、ちょっとした声掛けや質問をするだけで、それが「一緒に楽しむ時間」になります。そうすると、そこから学びや気付きが生まれるんです!
2. インタラクティブ性があるかどうか
大人が一緒に見るだけでなく、子ども自身が考えたり、真似して動いたり、おしゃべりしたり…そんなふうにやりとりがあると、スクリーンタイムは一気に「意味のある時間」になります。画面を見ながら「これどう思う?」「リピートしてみよう」など会話のキャッチボールがあると、集中力や思考力も育っていきます。
3. コンテンツの種類
動画の種類は様々で、溢れるほどの量のコンテンツが存在していますよね。単調な繰り返しばかりのもの、刺激が強すぎるもの、教育的なものなど、とても多様です。
だからこそ、子どもの年齢や発達段階に合ったものを選ぶことが大切。スクリーンタイムがぐっと豊かな時間につながります!
以上のように、スクリーンタイム・特に共同視聴においては、ただ隣に座っているだけでなく、一緒に考え・感じ・話すことが重要なんです!

質の高いスクリーンタイムの効果とは?
米国小児科学会(AAP)によれば、こうした共同視聴による質の高いスクリーンタイムによって以下のことが期待されています。
1. 言語発達の促進
一緒に見ながら「これってどういう意味だろう?」「こんな言い方するんだね!」などのやりとりがあると、子どもは自然と新しい言葉や英語表現にふれることができます。共同視聴は、語彙力や表現力をぐんぐん伸ばすチャンスになるんです。
2. 理解する力や集中力の育成
親御さんと、または先生と会話しながら一緒に見ることで、子どもは映像の内容をより深く理解しようとし、記憶にも残りやすくなります。特にストーリー性のある教育動画コンテンツでは特に効果が抜群で、子どもの注意力や理解力も高まっていきます。
3. 非認知能力の育成
共同視聴によって、親御さんや先生と子どもとの間に信頼関係が築かれていき、子どもの社会的スキルや情緒的安定性が向上します。また、視聴中に感じたことや考えたことを共有することで、子どもの自己表現力や人と気持ちを分かち合う力も育っていきます。
思考や会話の機会がない「受動的視聴」とは全く逆の効果が想定されていますね!
さいごに
私たちWings Global Homeは、スクリーンタイムを「ただ動画を視聴する時間」ではなく、子どもの英語力・非認知能力の成長につなげるために重要な時間であると考えています。
WingsでのMovie Timeについては、開始当初から共同視聴としてのスクリーンタイムを重視してきました。先生と子どもたちとのインタラクションを通じて、画面越しの情報が一方通行にならないよう意識しています。
また、動画コンテンツは、スクール内、あるいは日本国内では経験しえないことを疑似体験させるのに大きな価値があると考えます。
今後も、子どもたちの様子などに合わせ、Movie TImeの改善を続けていく予定です。
デジタル時代の中でも、お子さんの発達において有効なスクリーンタイムの活用をしていきましょう!
Wings Global Homeでは、体験・申し込みをいつでも受け付けています!ご興味のある方は、お気軽にお越しください♪
新しいお子さま、ご家族との出会いをスタッフ一同お待ちしています😊
instagramではスクールの日常をお届けしています。アクティビティの様子や可愛い子供たちの写真をぜひチェックしてみてください!
参考文献
Ippei Takahashi, Taku Obara, Mami Ishikuro, Keiko Murakami, Fumihiko Ueno, Aoi Noda, Tomomi Onuma, Genki Shinoda, Tomoko Nishimura, Kenji J. Tsuchiya, Shinichi Kuriyama (August 21, 2023), “Screen Time at Age 1 Year and Communication and Problem-Solving Developmental Delay at 2 and 4 Years,” retrieved June 24, 2025, from https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2808593



