【Wingsこそだてゼミ】第5回下編:子育てに重要な「自己肯定感」とは?

Wingsこそだてゼミ第5回では、上編と下編にわけて「自己肯定感」について紹介しています。

前回のブログ「上編」では、自己肯定感とは具体的に何なのか、自己肯定感を幼少期から伸ばすことがなぜ大切なのか、お話しました。

自己肯定感について、もう一度詳しく振り返りたい!という方、まだ上編を読んでいない!という方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください☆

子どもの自己肯定感を伸ばしてあげることが大切ということはわかりましたが、自己肯定感はどのように育まれるのでしょうか。

今回のブログ「下編」では、どうやったら子どもの自己肯定感を伸ばすことができるのか、ご家庭の中で実践できる方法も含めて詳しくみていきます!

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このブログはこんな人に読んでほしい

  • これから子育てが始まる方
  • 現在2~5歳のお子さんをお持ちの方
  • 子どもを幸せにするヒントが欲しい方
  • 自己肯定感を伸ばす子育てについて知りたい方
  • 子育て方法について模索中の方

目次

  • 前回の振り返り ~なぜ自己肯定感が必要なの?~
  • どうやって子どもの自己肯定感を伸ばすの?
  • 子どもの一生を左右する正しいほめ方とは?
  • Wingsで自己肯定感を伸ばす取り組み
  • まとめ

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前回の振り返り

自己肯定感とは、「自分はこのままでいい!」「自分は大丈夫!」というように自身の良いところも悪いところも含めて、ありのままの自分を認められる感情です。

それでは、自己肯定感を幼少期から伸ばすことがなぜ大切なのか、もう一度ここで振り返りましょう。

米国の心理学者クロード・スティール(※1)の研究を参考にすると、

自己肯定感が高い子どもは、「自分ならできる!」という自信を持っているので、困難な状況でも乗り越えることができるんです。

なぜなら「自分ならできる!」精神を持つ子どもは、様々な課題解決や目標達成において失敗を恐れず、挑戦するからです。結果挑戦しなかった子どもに比べ、成功体験が増えます。そして成功体験の積み重ねは、子どもの自尊心を育て、自分の力でやり遂げた経験・自信が次の目標に向けて挑戦するためにとても大切なんです!

また仮に失敗したとしても、自己肯定感が高ければその失敗のみが自身の評価や存在を否定するものではないと自然と認識できるので、失敗してもめげない子どもに育つのです!

それでは、どうやって子どもの肯定感を伸ばすことができるのでしょうか。

これから自己肯定感を伸ばす方法について、日常の中で実践できる方法をいくつか紹介していきます☆

どうやって子どもの自己肯定感を伸ばすの?

みなさんは、人前で子どもを何気なく否定していませんか?

日本では特に、自分や身内を下げてみせるという謙遜文化がありますね。例えば、ママ友との雑談の中で、「〇〇君はとてもお利口で羨ましい!」とほめられた時、みなさんは何と答えますか?

きっと、ほとんどの方は「そんなことないですよ。うちの子は全然〜〜できないんです」というように人前ではお子さんを否定するでしょう。

実は当たり前のようにしてしまうこの発言、子どもの自己肯定感を伸ばす妨げになってしまうんです、、!(※2)
人前で子どもを謙遜することを当たり前にしてはいけません(><)

なぜなら、親が子どもの謙遜をしている姿を横で聞いている子どもは、その言葉を真に受けてしまうケースが多く、自信を失ってしまうからです。

否定言葉を使った注意や謙遜は、子どもから自信を奪ってしまいます。とはいえ、子どもを褒め続ければ良いというわけでありません。

そこで子どもの自己肯定感を育むための、正しいほめ方が非常に重要なのです。

ここから、科学的根拠に基づいて正しいほめ方を紹介していきます!

正しいほめ方とは?

コロンビア大学のミューラー教授は、公立小学校の生徒を対象に「ほめ方」に関して以下のような実験をしました。(※3)

まず、子どもたちを2つのグループ(グループAとグループB)にわけます。

子どもたち全員に同じレベルのテストを受験させ、グループによってテスト終了後に賞賛するメッセージを変えます。

以下のように2パターンでほめられた子どもたちでは、その後どのようにパフォーマンスが変化したのか、ミューラーは検証しました。

  • グループA→ほめ方①「良く頑張ったね!えらいね!
  • グループB→ほめ方②「あなたは頭がいいのね!

①では諦めたりせず、頑張ることを継続した過程をほめ、②では子どもの元々の能力をほめていますね。

ミューラーの実験の結果・・・

  • グループA→成績が伸びた
  • グループB→子どもたちは意欲を失い、成績が低下した

具体的な努力をほめられた子どもは、その後成績を伸ばし、もともとの能力(=頭の良さ)をほめられた子どもは、その後ウソをつく傾向がみられたり、努力をしなくなった結果成績を落としていました。

この実験から、ほめ方の違いが子どもの取り組み方に影響を及ぼすことがわかりますね!

努力のプロセスをほめることで自己肯定感が育まれる

では、なぜパターン①のほめ方が子どもの自己肯定感を育むのでしょうか。

具体的な努力をほめられた子どもたちは、テストの結果が悪い時でも、自分の元々の能力の問題ではない、自らの努力次第で目的を達成できると自分を信じるようになるからです。

幼少期のほめ方が一生を左右する

ミューラ実験による子どもの傾向は、スタンフォード大学の心理学者キャロル・ドウェック教授の研究によっても証明されています。(※4)

キャロル教授のTEDは 200万回以上も再生されている大人気の講義です!Youtubeでも見ることができます。

キャロルの研究では、子どもの頃のほめ方が一生を左右すると提唱しており、正しいほめ言葉で、子どもの「成長思考」や「やり抜く力」を伸ばすことができると説明しています。

「成長思考」や「やり抜く力」は、自己肯定感が高い子どもならではの特徴ですね!

それでは日常の中で子どもをほめる際に、実際に使うべき表現と避けるべき表現をキャロルの研究に基づいて紹介していきます。

自己肯定感を育む表現

  • 「よく頑張ったね!すごい」
  • 「今回はうまくいかなかったね。一緒に今回の方法を見直して、どうやったらもっとうまくいくか考えてみよう」
  • 「よくできたね!もう少しうまくできたかもしれないと思うところはあるかな?」
  • 「これは難しいね。すぐにできなくても気になくていいよ」

自己肯定感を妨げる表現

  • 「才能があるね!すごい」
  • 「あなたは頭がいいからできたのね!さすが」
  • 「これは君には向いていないのかも。でもいいじゃないか、君には他にできることがあるよ」

自己肯定感を伸ばしてあげるためには、子どもの努力や頑張りをほめてあげることがポイントになってきます。逆に子どもの能力や才能自体をほめることは、長期的には自己肯定感の妨げに繋がってしまいます。

Wingsで自己肯定感を伸ばす取り組み

Wings Global Homeでは、バイリンガル教育を行いながら、自己肯定感を伸ばすことを重要視しています。毎日のカリキュラムが、さまざまな力の育成のために設計されています。その例を見てみましょう。

「お仕事」の時間を設ける

WingsではJob Chartという取り組みを行っています。子どもたちは毎週自分でやりたい係の仕事を選び、それぞれのゴールに向けて自分でお手伝いをします。そのため、子どもたちは自分自身に役割があることを認識し、各仕事をやり遂げることが求められます。結果、タスクを遂行〜完了させるプロセスの中で、責任感や達成感を得られ、こうした成功体験の積み重ねが子ども達の自己肯定感を高めていくのです。

実際にWingsでは、自分の決まった役割以上に、先生を助けようとしてくれる子ども達がたくさんいます。年下の子どもを先生と一緒に助けようとしたり、普段机の消毒を先生がしているのをみて、自分も積極的にしてみたり・・・自己肯定感の高い子どもが、新しいことに挑戦したり、他者との良好な関係構築ができているわかりやすい例です!

叱るときは「なぜ」を大切に

Wings Global Homeの特徴として、先生と子どもの信頼関係があります。

先生が子どもを叱る際には、単に「ダメ!」と怒るのではなく、「なぜそれがダメなのか」「改善しないとどのようなリスクがあるのか」を子どもに説明します。子どもの安全や将来を思って叱っていることをきちんと伝えることで、子ども側も先生が自分の存在自体を否定しているのではないことがわかるので自信を失いません。また子ども自身が叱られた理由に納得することができるので、同じ間違いを繰り返しにくく、成長の機会となるのです!

まとめ

  • 自己肯定感とはありのままの自分を受け止める感覚のこと
  • 幼少期から自己肯定感を高めることは教育的メリットが大きい
  • 人前で子どもをけなすことを「当たり前」にしてはいけない
  • 努力のプロセスをほめることで自己肯定感が育まれる
  • 叱るときは「なぜ」を大切に

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いかがでしたか?

特に自己肯定感が低い子どもが多いとされる日本社会の中で、

失敗してもめげない自己肯定感の高い子どもを育ててみませんか?

ぜひ次回のブログもお楽しみに!

子育てについてもっと知りたい!という方、こちらに記事もぜひ☆

参考文献

(※1)Steele, C. M. (1988). The Psychology of Self-Affirmation: Sustaining the Integrity of the Self. Volume 21, 1988, Pages 261-302

(※2)船津 徹(2017).『世界標準の子育て』ダイヤモンド社

(※3)Mueller, C. M., & Dweck, C. S. (1998). Praise for intelligence can undermine children’s motivation and performance. Journal of Personality and Social Psychology, 75(1), 33–52.

(※4)Dweck, Carol S. Mindset: The New Psychology of Success. New York: Random House, 2006. Print.