【Wingsこそだてゼミ】第13回:幼児教育の種類 〜モンテッソーリ教育、レッジョ・エミリア教育、ヨコミネ教育〜

みなさん初めまして、こんにちは!

本日から子育てブログを担当させていただきます、World Wide Wingsインターン生のruriです!現在、国際基督教大学に通っており、発展途上国の開発支援について学んでいます。

私は海外在住歴があり、学んだ英語をコミュニケーションの「ツール」として活かすことを大切にしているWorld Wide Wingsの理念に共感し、学生でありながら運営側の立場から見る教育現場の現状や英語力が活かせる環境であったため、今回World Wide Wingsに携わらせていただきました。

これからどうぞよろしくお願いします!

さて、前回の「第12回幼児教育ってなに?」という投稿では幼児教育そのものの概念や重要性について述べてきました。今回の記事では、幼児教育をさらに深掘りして数多く存在する幼児教育の中から3種類の幼児教育を見てみましょう!

このブログはこんな人に読んでほしい

  • これから子育てが始まる方
  • 現在2~5歳のお子さんをお持ちの方
  • 子どもを幸せにするヒントが欲しい方
  • 子どもの幼児教育について知りたい方
  • 子育て方法について模索中の方

目次

  • モンテッソーリ教育とは?
  • モンテッソーリ教育の発見・特徴
  • レッジョ・エミリア教育とは?
  • レッジョ・エミリア教育の特徴・教育法
  • ヨコミネ教育って?
  • Wingsで導入している幼児教育の種類/ 取り組み
  • まとめ

モンテッソーリ教育って?

最初に紹介する幼児教育は、100年以上世界で広く実践されているモンテッソーリ教育です。様々な国で使われているモンテッソーリ教育はマリア・モンテッソーリ博士によって提唱され、ユネスコの調査によって世界で最も影響を与えている幼児教育として位置づけられました。

モンテッソーリ教育の発見

モンテッソーリ博士は、子どもたちが自分でやりたいことを自由に選んで集中的に取り組み、「できた!」と実感する経験を通して「自己教育力」を伸ばせることを発見しました。自己教育力とは、赤ちゃんが歩くことを教えなくても歩こうとする現象と同じように、子どもたちは自分を育てる力で自立し、発達していこうとする力、すなわち自己教育力が備わっています。

モンテッソーリ教育の特徴

モンテッソーリ教育では、大人が子どもたちに直接指示をするのではなく、子どもたちの興味や発達段階を理解して自発的に活動できる環境を整備し、自己教育力が発揮されるように子どもたちの考え方を尊重しています。

よく、子どもは1人では何もできないと思われがちですが、環境さえ整えば大人が想像する以上に子どもたちは高い集中力を発揮することができます。従ってモンテッソーリ教育では、環境がその高い集中力を後押しする様に整え、子ども自身で考えて実践することを大切にして、自己教育力、すなわち自分で自分を育てる力を発揮させることを重要視しています。

モンテッソーリ教育を通して身につく「興味に対する意欲的な姿勢」や「自分で判断して自分の責任で行動する」といった特徴は、幼稚園教育要領で重要視されている非認知能力ととても似ていて、モンテッソーリ教育を受けた子どもたちは非認知能力も育っていると言われています。

こちら、非認知能力について詳しく取り扱っている記事になっております。非認知能力について・非認知能力の伸ばし方について知りたい方はぜひチェックしてみてください!

【Wingsこそだてゼミ】第4回:子供の非認知能力の育て方 幼児期が将来を左右する!

レッジョ・エミリア教育って?

次に紹介する幼児教育は、レッジョ・エミリア教育です。この幼児教育は第二次世界大戦後、イタリアのレッジョ・エミリア市で子供に公平な教育の機会を与えることを目的に教育家のローリス・マラグッツィが提唱しました。ローリスさんは「100の言葉」を掲げ、「100人いれば100通りの方法がある」と1人1人の価値ある個性を引き出すことを大切にしています。

レッジョ・エミリア教育の特徴

この教育では、決まった教育カリキュラムやプログラムはなく、先生は子どもたちの日常的な言動から彼らの関心を観察し、学びの可能性を見つけてプロジェクトを立ち上げます。このプロジェクトでは、先生が「子どもたちは何をしたいか・何を必要としているのか」と耳を傾けて観察し、それに応える形でプロジェクトを企画していきます。一方、定まったカリキュラムがないため、いかに子どもたちの気持ちや関心を汲み取るかという現場の力に左右される教育法でもあります。

レッジョ・エミリアの教育法

レッジョ・エミリア教育の教育法としてドキュメンテーションが挙げられます。子どもたちに寄り添いながら彼らの会話・行動をノートや録画など様々な手段で記録に残していきます。何に興味を持って何を学んでいるのかということを振り返り、次回の学びに活かすことを目的としています。

また、公園の石集めや貝殻拾いなど身近な自然環境を取り入れた自由な芸術活動もあります。自然を学びの対象とし、五感を使って子供の興味や好奇心を育む活動を行います。こうすることで、素材に対する新たな発見や知識を増やすことができ、思考力を発達させることにもつながります。

ヨコミネ教育とは?

最後に紹介する幼児教育はヨコミネ教育です。ヨコミネ教育は、保育園を運営する横峯吉文氏によって生み出された幼児教育法であり、子供が自ら考えて判断し、行動に移すことで最大限に可能性を引き出すことを目的としています。

子どもたちの自立を促す上で以下3つの要素が必要と提唱されています。

  • 心の力「正義感や道徳観に関するもの」
  • 学ぶ力「理解力・思考力・洞察力を備え兼ねた力」
  • 体の力「体力や柔軟といった力」

これらの力を実際に身につけていくためには、子供の特徴である

  • 「真似したがる」
  • 「競争したがる」
  • 「ちょっとだけ難しいことをしたがる」
  • 「認めてもらいたがる」

という4つの点を踏まえ、子どもたちのやる気が出るように大人が働きかけ、自ら行動するように促します。

Wingsで導入している幼児教育の種類/ 取り組み

Wingsでは、子どもたちの成長に繋がるよう様々な教育方法を導入しており、思考力や集中力などの非認知能力を鍛え学習に向かう姿勢の基本を身につけられることからモンテッソーリ教育のアクティビティを多く取り入れています!

例えば、バイリンガルコースのアクティビティである「Work time」では、知育玩具を使った1人遊びをする時間があります。この時間では、自分だけの力で集中して物事に取り組むことを目的としているため、子どもたちにはあえておもちゃの遊び方は説明はせず、1人で遊びます。最初は、おもちゃの使い方が分からなくて諦めてしまっても、試行錯誤を繰り返して自分なりの遊び方を展開し、1つのことに集中して取り組むことで思考力や集中力などの非認知能力が育ちます。また、ここでは1つの綺麗な答えを求めるのではなく、主体的に自分なりの答えを発見するプロセスを重視しています。

また、「Job chart」は子どもの社会性を育てることを目的としたお仕事分担制度です。子どもたちはお花係や清掃係などの係を自分で選び、先生に言われなくても時間になったらお仕事を行います。そして、先生は子どもたちのお仕事の成り行きを見守って評価をします。「みんなに貢献したい」という想いを持ってお仕事を受け持ち、互いに助け合って生活する意識を持つことは、子どもたちの責任感や仕事をする主体性を養うことができます。

実際にバイリンガルコースに3年間入っていた6歳児のお子様のお母様にインタビューでは、このような環境の中で育ったお子様は何事にも前向きになり、授業の中でも「はい!」と積極的に発言をして意思表示をするようになったり、「それどうやるの?」と分からないことはしっかり質問するようになるなのど、ご自身の子供とは思えないほどお子様の変化を目の当たりにしたとのことです。好奇心や他者とのコミュニケーションを通し、非認知能力をスキルとして身につけ、今後も子どもたちの成長に繋げていくことを目指しています!

こちらにインタビューの詳細が記載されていますのでぜひご覧ください!

Wing Global Home インタビュー 6歳児が”英語が分かる”から“英語で学ぶ”

まとめ

ここでは計4種類の幼児教育を取り扱い、それぞれの理念に基づいて様々な教育方法があったことが分かりました!一見、これらは異なった別々の方法に見えるかもしれませんが、何に重きを置いて子供の成長をサポートしたいのかという切り口は様々であり、どの幼児教育においても「子供達の成長を促したい」という共通の想いを抱いています。

そのため、「この幼児教育の方がいい」と結論づけるのではなく、様々な幼児教育を引き続き研究しながら、子供たちにとって最適な幼児教育環境は何かを追求し続けることが大切だとWings Global Homeは考えています!

参考文献

  • 金丸雅子(2018). 「非認知能力の育成におけるモンテッソーリ教育の有効性」pp. 51-19.
  • 永岡都・石井正子(2013). 「レッジョエミリアとピストイアの保育システムから得られる示唆」『学苑初等教育学科紀要』No.872 , pp.67-83.
  • 淀澤真帆・中坪史典(2017). 「レッジョ・エミリアの幼児教育から読み解く日本の「環境を通した教育」」『広島大学大学院教育学研究科紀要』第66号, pp. 117-124.
  • 倉原弘子. 「レッジョ・エミリアの子どもの表現について」『中村学園大学発達支援センター研究紀』第13号, pp.77-82.