「うちの子、人見知りだから、保育園にちゃんと通えるか心配…」
「知らないお友だちや先生とうまくやっていけるかな?」
そんな不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
そんな中で、最近注目されているのが「少人数制保育園」です。
子どもの性格に合っていそうだけど、実際どうなんだろう? 大きな園とは何が違うの?と気になることも多いはず。
この記事では少人数制保育園について、そのメリットとデメリットをわかりやすく解説します。
さらに、失敗しない保育園選びのポイントについてお伝えします!
目次
- 少人数制保育園とは?
- 小規模保育と大規模保育
- 少人数制のメリット・デメリット
- 研究から見えてきた“少人数教育”の力
- 少人数と大人数、両方の良さを取り入れた園とは?
- 園選びで失敗しないための3つのポイント
- まとめ

少人数制保育園とは?
「少人数制保育園」とは、園児一人ひとりに対して保育従事者の目がしっかり行き届く体制が整っている保育園のこと。一人の保育従事者が見る子どもの数が少ないため、じっくり丁寧に関わることができるのが特徴です。
…「少人数制」って、実は正式な区分じゃない?
そうなんです。「少人数制保育園」という言葉は、制度上の分類ではありません。
よくある勘違いに「少人数制=小規模保育園」というものがありますが、実はこの2つは少し違います。
「少人数制」とは、園児の数そのものよりも、「子ども一人当たりにどれだけ手厚い関わりがあるか」という視点を重視した考え方。一方で、「小規模保育園」や「大規模保育園」は、国の制度に基づいて、施設全体の定員数や対象年齢などで明確に分類されています。
「少人数制ってどんな保育園?」と考えるときには、こうした制度上の分類と違いを知っておくと、より家庭に合った園を選びやすくなるかも。このあとは、「小規模保育」と「大規模保育」のおおまかな基準についても、参考までにご紹介していきますね。
小規模保育と大規模保育
小規模保育園:小規模保育園は、0〜2歳の乳幼児を対象にした比較的小さな保育施設です。保育士が子ども一人ひとりにじっくり関わることができる体制が特徴です。
大規模保育園:大規模保育園は、より多くの子どもを受け入れる保育施設です。年齢ごとにクラスが分かれていることが多く、3〜5歳の子どもたちも在籍しています。
少人数制のメリット・デメリット
少人数で安心できそうな保育園。でも実際のところどうなの?ここでは、少人数制保育園のメリットとデメリットを、実際の保護者の声と共にご紹介します!
◎ 少人数制保育園のメリット
1. 一人ひとりに目が届く、手厚いサポート
少人数制ならではのメリットは、なんといっても先生の目が行き届くこと。
子ども一人ひとりに対して十分な時間とサポートが確保されており、保護者の方からも「安心して預けられる」と好評です。
「家庭に近い雰囲気なので、子どももリラックスして楽しそうに過ごせています。安心して預けられます。」(保護者Bさん)
「初めての社会生活。息子にとってこの規模感がちょうどよく、安心して園生活をスタートできました。」(アメブロ体験談より)
2. 子どもの変化にすぐ気づいて対応
先生たちが子どもの性格や日々の様子をよく理解しているため、ちょっとした変化にもいち早く気づいて対応してくれます。
担任だけでなく、園全体で子どもを見守る体制が整っているのも安心です。
「子どものことで心配なことがあっても、先生方が性格や成長に合わせて親身に考えてくださるので、安心して預けられます。」(保護者Cさん)
「担任じゃない先生からも『○○ちゃん、今日すごくがんばってたよ〜』と声をかけてもらえて、園全体で見守ってくれているあたたかさを感じます。」(アメブロ体験談より)
3. 毎日の様子がしっかり伝わる
少人数制だからこそ、先生とのコミュニケーションが取りやすく、子どもの日々の成長や様子がきめ細かく伝わってきます。
連絡帳やお迎え時の会話を通じて、保護者も安心して見守ることができます。
「連絡帳から子どもの様子がわかって、毎日成長を実感できるのがうれしいです。」(保護者Aさん)
「お迎えのときにも、その日の様子を丁寧に教えてくださるので、安心感があります。」(保護者Bさん)
△ 少人数制保育園のデメリット
1.多様な人との関わりが少なくなる
園全体の人数が少ないことが多く、自然と関係が固定されちゃうことも。いろんなタイプの子と関わる経験を大切にしたい方にとっては、気になるポイントかもしれません。
2.新しい環境への適応力が育ちにくい場合も
顔なじみの先生やお友だちに囲まれて安心できる反面、知らない場所や人にちょっぴり戸惑うことも。小学校に上がったときに「ちょっと緊張しちゃうな…」と感じる子もいるようです。
3.行事は少人数ならではのこじんまり感
発表会や運動会などの行事は、大人数の園と比べるとこじんまり。でもそのぶん、アットホームで温かい雰囲気も魅力のひとつ。ただ、「にぎやかな雰囲気でわいわい盛り上がってほしい!」というママには、少し物足りなく感じるかもしれません。

研究から見えてきた“少人数教育”の力
もちろん、少人数制ならではの気になるポイントもありますが、それを上回る魅力があるのも事実。これまで紹介してきたように、少人数制の保育園には、子ども一人ひとりに対して丁寧に向き合える環境が整っています。実際、この「少人数での教育・保育」が子どもの成長にどのような影響を与えるのかについて、海外ではさまざまな研究が行われています。
中でも有名なのが、「グラス・スミス曲線」と呼ばれる研究です。では、この研究ではどんな実験が行われ、どれほど少人数が子どもにとって効果的なのか。具体的な結果をもとに、詳しく見ていきましょう。
グラス・スミス曲線とは?
1970年代後半、アメリカの教育学者ジーン・グラスさんとメアリー・リー・スミスさんは、「クラスの人数が学びにどう影響するのか」を調べるために、80件以上の研究をまとめた“メタ分析”を行いました。
その結果、次のようなことがわかっています:
・クラスの人数が少ないほど、学力が伸びやすい
特に、20人未満のクラスでは成績の伸びが大きくなります。
・人数が減るほど、効果も大きくなる
クラスの人数を40人から1人にまで減らすと、成績が30%以上向上することもあると言われています。
・幼い子どもほど効果が大きい
この効果は、幼稚園〜小学校低学年の子どもによく見られます。
また、経済的に厳しい家庭やマイノリティの子どもにも良い影響があります。
少人数制教育の効果

縦軸は学業達成、横軸は1クラスあたりの人数を表しています。
グラス・スミス曲線の研究から、少人数制教育が学業成績に与えるプラスの影響が示されています。特に、クラスサイズが20人未満になることで、学業成績の向上が期待できることがわかりました。また、テネシー州で実施された「STAR(Student/Teacher Achievement Ratio)プロジェクト」では、1クラス13〜17人の少人数クラスが、22〜25人の通常クラスよりも学業成績が優れていたと報告されています。
つまり、少人数であることには、先生の目が届く・安心できる環境になるだけでなく、発達面・学習面においても根拠のある保育スタイルだと言えるんですね。
「うちの子に合う環境を選びたい」と思う保護者にとって、こうした研究結果は心強い判断材料になりますね。
少人数と大人数、両方の良さを取り入れた園とは?
Wings Global Homeでは、
「少人数クラス」+「大人数アクティビティ」
というハイブリッド型保育を提供しています!
普段は少人数クラスで、一人ひとりと丁寧に向き合う保育。
そして、行事やイベントでは他のクラスとも一緒に活動し、大人数の中での関わりや経験も大切にしています。
こうすることで、
▶ 少人数の安心感
▶ 大人数の社会性や刺激
どちらもバランスよく身につけることができます。

「うちの子、人見知りだけど、社会性も育ててあげたい」
お子さまの成長に合わせて、無理なく社会性も身につけられます。より詳しい情報を知りたい方は、公式サイトやInstagramで日々の活動の様子をご覧ください!
園選びで失敗しないための3つのポイント
① 個別フォロー体制が整っているか(サポート)
少人数制の園では、先生の目が届きやすいことが特徴です。園見学の際には「1人の先生が何人の子どもを担当しているか」や「一人ひとりに対してどんな関わりをしているか」を質問してみると、具体的なフォロー体制が見えてきます。
② 子どもの変化に気づく体制があるか(気づき)
先生たちが子どものちょっとした変化にも気づき、どう対応してくれているのかを聞いてみましょう。「担任以外の先生も子どもの様子を把握しているか」「気になる変化があったときにどう対応しているか」などを聞くと、その園のチーム力がわかります。
③ 保護者とのコミュニケーションが取れているか(連携)
子どもの様子が毎日どう伝えられているかも、安心して預けるうえで大切です。「連絡帳の内容」や「お迎え時の対応」など、保護者への情報共有がどれくらい丁寧かを確認しましょう。園のSNSやブログなどで普段の雰囲気を知るのもおすすめです。
まとめ
少人数制保育園は、子ども一人ひとりに寄り添い、安心して過ごせる環境を大切にしています。
そんな少人数の良さを活かしつつ、必要な刺激や交流もバランスよく取り入れた園を選ぶのがおすすめです。
お子さんの将来を考えるうえでも、後悔のないスクール選びをしましょう!
Wings Global Homeでは、体験・申し込みをいつでも受け付けています!ご興味のある方は、お気軽にお越しください♪
新しいお子さま、ご家族との出会いをスタッフ一同お待ちしています😊
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参考文献
- Viadero, D. (1995, July 12). Less is more. Education Week. Less Is More
- Class Size Matters. (n.d.). Class size reduction research
Class Size Reduction Research | Class Size Matters Class Size Reduction Research | A clearinghouse for information on class size & the proven benefits of smaller classes - Glass, G. V., & Smith, M. L. (1979). Meta-analysis of research on class size and achievement. Educational Evaluation and Policy Analysis, 1(1), 2–16.https://www.classsizematters.org/wp-content/uploads/2016/09/Glass-and-Smith.pdf
- Happy Seeds. 「入学案内」『Happy Seeds公式サイト』.発行年不明https://www.happyseeds.or.jp/admission/5_index_detail.php(参照2025-05-04)
- mizu-hoppe. “〖3y3m〗卒園して思う、小規模保育園のメリット③④”『Amebaブログ』.発行年不明https://ameblo.jp/mizu-hoppe/entry-12891977467.html(参照2025-05-04)
- Yahoo!知恵袋ユーザー. 「少人数の幼稚園のメリットデメリットを教えてください。」『Yahoo!知恵袋』.2023-5-11 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10279824110(参照2025-05-04)